涼州詞(王翰)【漢詩MEETS二胡】

葡萄美酒夜光杯…で始まる有名な一首、涼州詞に二胡を合わせてみました。

二胡の曲でも、「葡萄熟了」や「トルファンの葡萄熟了」など葡萄を育て生きる人たちの生活を描いた曲が複数見られますが、この詩もこれらの曲と同じく西方の地域が舞台になったものです。北京留学時代、暇な時間にはテレビを見ながら新疆の干し葡萄を延々とボリボリ貪っていましたが(美味い!)、あの辺の人たちにとって葡萄の収穫というのは生活の一部なんだろうと想像します。

第二句は、「飲もうとした時、馬上の琵琶の音が、早く飲み干すよう急き立てる」とする解釈もあるようですが、中国の解説書を参考に別の解釈を採り、「酒を前に、勇ましい琵琶の弦音が、早く馬に跨り戦場へ駆けよと急き立てる」という訳を付けてみました。 というのも、琵琶って結構重いし、馬の上で弾くというのはちょっとおかしいような気がしましたので。琵琶催我上馬征戦、と読むとすっきりします。

第四句、「古来より戦に赴いた兵士の何人が帰って来られたものか」の句は、悲愴感と強い覚悟が入り混じっていて、すごくカッコいいですね。

今後も漢詩と二胡のコラボ動画をゆっくりペースで作って行きたいと思います。動画を気に入って下さった方は、ぜひ「チャンネル登録」をお願いします!

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