天末に李白を懐う【漢詩MEETS二胡】

今年度に入り、二胡と漢詩の合わせ技作品を少しずつYouTubeにアップしています。

二胡と同じくらい中国語も好きで、大学からずっと続けていますが、勉強するついでに何かの形に残せたら良いな、と思ったのがきっかけです。

独創的な人生は掛け算で生まれる!と何かのラジオ番組で聴いたことがありますが、自分にできる掛け算を考えたときに、二胡×中国語、という式が思い浮かびました。

マニアックな内容なので再生回数には全く期待できませんが(笑、自分の勉強のためと思って、少しずつ動画を追加していきたいと思います。

まずは、杜甫による「天末に李白を懐う」です。流罪で遠くへ行ってしまった李白を思って詠まれた詩です。

今まで杜甫と李白の友情物語なんて不勉強で全く知りませんでしたが、この作品に触れて杜甫の李白への敬慕の心に感動しました。

詩の中の「鴻雁」は便りを届ける鳥。日本でいう伝書バトですが、この鳥がいつ便りを届けられるか分からない位、遠い所だ、という意味です。

魑魅喜人過、の一句は、一部「魑魅魍魎どもは人が通りすぎるのを喜ぶ」と解説していますが、意味分かんないですよね…。中国の書籍にある通り、「過」は「過失」の意味で捉えると、この句は賢人の失敗を愚人が喜ぶ様子を言ったものだと分かります。

背景音楽は、詩の朗読を録音した後で、即興で演奏しています。Check it out!

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