ラブカは静かに弓を持つ

オーディオブックにハマっているという二胡教室の生徒さんに薦められ、少しずつ読み進めて数週間で読了。音楽教室で使用される楽曲著作権をめぐる物語。教室を運営する講師として、完全に当事者視点で物語に入る。個人的には、教室の講師と生徒の間の信頼関係や絆を描いた諸々のシーンに惹きつけられた。講師と生徒の関係は代替がきくものなのか?、という問いかけも、よくよく考えさせられる。始めて15年になるうちの弦歌二胡教室では、長く通って下っている方がほとんどだし、開講当初からの生徒さん方もおられるが、音楽教室の講師と生徒の関係って、たしかにそうそう代替がきくものではない。長い時間をかけて互いに努力を重ねて、少しずつ積み上げるこの信頼関係って、本当に本当に貴重でありがたいものなんだなぁと、物語の横でしみじみ実感したところである。音楽教室に通う方、または運営側の方、講師の方、読むときっと面白いと思います。
Source: rada25
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