夏のある十日間
私、二胡奏者、であるがサラリーマン、でもあり、そのサラリーマン、は夏休みが付与される。個人事業主としての二胡奏者にはない有給休暇であり、たった三日間だけではあるが、ありがたいものだ。
その三日間に、さらに数日の有給を組み合わせ、お盆前に老家の福岡へ家族連れで帰省した。子ふたりの公共交通機関利用代も一丁前になってきたこともあり、神奈川から福岡まで車で一路帰ることに。もちろん一気には無理なため、一日目は滋賀、二日目は広島の宿にお世話になる。
途中、関西の旧友と会えたことも、琵琶湖や京都伏見稲荷、尾道、錦帯橋などなど各名跡を回れたことも、車で遠路移動することのメリットだ。帰省と旅行を兼ねられる、と考えると効率のよい家族サービス、といえる。滋賀では大河「光る君へ」の舞台にもなった石山寺にも立ち寄ることができた。
復路は門司港から大阪南港までフェリーに頼り、そこからまたドライフで帰宅。途中奈良で鹿と大いに遊び、東大寺や春日大社で心を清める。浜名湖遊覧のち湖畔に一泊して帰宅すれば、そう疲れは溜まらなかった。
福岡ではもう眠って4年になる父の墓参りと、親戚への顔見せに、母と。姉とも久々に会えたし、思い切って九州まで行って良かったと毎度の通り思えた。
神奈川に帰り、二胡奏者としての週末、サラリーマンとしての平日を、旅行前と何も変わらず過ごす。これ、幸せと呼ぶ。










Source: rada25
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